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2020-02-12 00:00
(連載2)中国‘真の友’発言の波紋
倉西 雅子
政治学者
支援される側、しかも強者の側が‘苦しい時の友こそ真の友’と言い出した時、それは、支援強要の要素が生じることは否定しがたいことです。学校等にあっても、いじめる側は、しばしば‘友達だろう’と言っていじめられる側を脅したり、金品の提供を迫るそうです(いじめられる側も、日頃は疎んじられていたにもかかわらず、俄かに‘友達’と言われてうれしくなり、自発的に言いなりになってしまう場合もあるかもしれない…)。
人の好い日本人の多くは、中国から‘真の友達’と礼賛されたことにより、‘忖度’して、あるいは、‘感激’してしまって、中国の望む方向に誘導されてしまう可能性があるのです。その要望が、‘中国に対してこれ以上の封鎖的な措置をとって欲しくない’というものであれば、日本国政府が同国に気を使い、日本国民の生命と安全を犠牲にする失策を招きかねません。
もっとも、日本国に対しては常々高飛車な姿勢で接する中国ですが、アメリカに対してだけは、こうした心理作戦は通用しないようです。冒頭で報じた中国からの冷酷批判も、‘その通りです。アメリカは中国の真の友人ではありません’の一言で片づけられてしまいそうです…。
今春に予定されている習近平国家主席の国賓待遇での訪日についてはスケジュールを変更する具体的な発表はありません。ですが、自国で感染症が猛威をふるっているにもかかわらず、他の国を訪問しようとするでしょうか。また、招待したのは日本国側とされていますので、新型コロナウイルスの問題を理由として招待を取り下げても、‘真の友人’であるならば理解を示すはずです。何れにしましても、日本国政府が新型コロナウイルス肺炎に関して中国に支援するならば、人道的な立場からの医薬品の物資の提供に止め、自国を危険に晒すような中国配慮はしてはならないのではないかと思うのです。(おわり)
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