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2020-01-09 00:00
(連載1)2020年代の日中関係を展望する
岡本 裕明
海外事業経営者
日本が韓国と厳しい関係となっている昨今、反動的に日本と台湾の関係が極めて良好となっています。日台関係はもともと良好だったのですが、さらにこのところ、日本が台湾の文化を積極的に受け入れる様子がうかがえます。台湾の飲食店が日本に新規進出したり、またタピオカブームが到来したりしたこともあるでしょう。日本人の台湾への旅行客も2019年ではおおむね10%増ペースとなっており、韓国旅行者が激減しているのとは好対照です。人と人の関係は外交や国際問題に左右されやすく、良好になればなるほどお互いを知り合いたいと考えます。
とくにアジア人も気軽に海外旅行ができるようになったので、メディアで取り上げられやすい国や地域には「行ってみたい」という気持ちが促進されます。一方、香港は日本人観光客御用達の代名詞でありましたが、このところの暴動で日本人の観光客は8月が前年同月比マイナス25%、9月マイナス39%、10月マイナス45%と留まるところを知りません。政治や国内情勢からくるイメージにはインパクトがあることは言わずもがなであります。
さて、日中関係はどうなのでしょうか。中国について、私は以前から申し上げていることがあります。それは「中国という国家と中国人は別物だ」ということです。どの国にも国民性というのはありますが、中国人と日本人は、親和性は悪くないと考えています。中国本土で国民党と共産党との戦いの後、国民党が逃げ込んだところが台湾です。そういう意味では日本人が台湾人に親和性を感じ、中国人にはそれがないと考えるのは表面的な違い、政治制度や社会システム、歴史的関係がそうさせるのであって国民性としては基本的に近いはずです。
では中国人が日本人に違和感を持つのはなぜなのでしょうか。一つには中国本土が戦地となったという事実があることは否めません。中国人の「歴史を刻み込み、子孫に語り伝える」という発想が一部で極大化していることもあります。ただ、個人的にはこの歴史問題も時間とともに収束するだろうと考えています。理由は日本への恨みは日本が成功者であり、中国との格差があったという中国側の「差異感情」がその考え方の背景にあったとみているからです。(つづく)
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