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2019-11-09 00:00
(連載2)シリア内戦について
真田 幸光
大学教員
さて、その後、ロシア、イラン、トルコの三国も関与しているシリア内戦は、反政府軍、ならびにISが今なお、一定の勢力を維持していると見られています。特に、シリア北西部イドリブ県の現状を見ると、空爆によって、逃げ場なく各地をさまようシリア難民がまだまだたくさん見られます。こうした中、シリアに新しい憲法を、などの問題について、上述した関係国も含めて会談を行われていますが、なかなか解決の道は見られません。
シリア和平に向けてのこのロシア、イラン、トルコ三国の関心は特に強いです。上述しましたように、シリア情勢の解決は、政治的に複雑であり、それは、現状で見ると、「イランとロシアが、シリアのアサド政権を、軍事的にも支援している」一方で、「トルコは、シリア反政府軍を支援している」ことによることも大きいので、この3カ国による協議は大いに意味があります。
また、トルコ政府は、「シリア内戦を逃れトルコ国内に難民としてやって来るシリア住民の問題で、頭を抱えている。」ことから、この問題も解決しなくてはなりません。ところで、シリアのイドリブ県は、反政府軍にとって、最後に残された拠点であり、またイドリブ県には、3百万人にのぼるシリア一般住民が暮らしています。そして、4か月来、シリアのアサド軍は、イドリブの反政府軍への攻撃をし続けていている結果、既に何千人ものシリア住民がまき込まれ、命を落としています。
アサド軍をサポートするロシア、イランと反政府軍を支持するトルコの調整が如何につくのか、つかないのか、引き続き注目したいと思います。いずれにしても、「泣くのはいつも庶民」ではいけませんよね。世界の政治的リーダーには、倫理観を持って目を見開いてもらいたいものです。(おわり)
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