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2019-08-21 00:00
(連載2)香港の自由は全人類の自由
倉西 雅子
政治学者
前者では、政府が言論の自由をはじめ様々な自由を国民から奪い、最先端の技術を用いて完全監視下の下に置きます。一方、後者では、国民の間でのコミュニケーションや活動の範囲が広がり、より広い自由を享受することができるのです。両者の違いは、テクノロジーにおけるグローバル化と精神性や価値観におけるグローバル化が、全く以って別物であることを示しているのです。
翻って香港の情勢をみますと、香港とは、まさに、上述した正反対の価値観が真正面から衝突する最前線として位置付けることができます。乃ち、香港の自由の行方は他人事ではありません。仮に、天安門事件のように北京政府が暴力を以って香港の抗議活動を踏み潰すとしますと、暴力の手を借りた全体主義モデルの勝利を意味するのです。そして、北京政府によるこの蛮行は、香港返還時にイギリスと締結された協定違反であり、ジュノサイド禁止条約違反であり、かつ、人道に対する深刻なる重罪ともなるのです。
全体主義モデルでは、国民は監視下に置くべき単なる‘家畜’としてみなされます。自由や民主主義を求める人々の声も、支配層には耳障りな騒音ぐらいにしか聞こえないのでしょう。そして、中国共産党は、その強大な軍事力と経済力を以って香港のみならず、他の諸国に対しても同モデルを浸透させようとしているのです。凡そ全ての人類がその本質において自由を求めているとしますと、価値観や精神性の分野においては、自由主義、そして、政治的自由に基づく民主主義の世界大での実現こそが、心からの共感を以って人々に受け入れられる真のグローバリズムであるはずです。
香港の人々の願いは、自由を求める全人類の願いでもあります。請願手続きには時間がかかりますので、筆者はこの場を借りて、国会、並びに、日本国政府に対しまして、冒頭で紹介いたしました香港市民の要請に快く応じると共に、香港の自由を、そして、全人類の自由を護るべく、あらゆる手段を駆使し、最善を尽くしていただきたくお願い申し上げたいと思います。(おわり)
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