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2019-08-20 00:00
(連載1)香港の自由は全人類の自由
倉西 雅子
政治学者
さる19日、日経新聞朝刊の紙面に、香港より「自由のために香港と共に」と題する日本国民に対するアピール文が掲載されておりました。同文は、「香港からの緊急を要するお願い」から始まり、日本国の国会、並びに、政府に対して「日本国民の関心を喚起し、香港へ渡航する日本国民や、香港に在留している日本国民に安全措置を講じるよう」勧告を要請するように訴えております。香港市民の切実なる思いが伝わり、涙なくして読めないのですが、香港の自由は全人類の自由なのではないかと思うのです。
政府もメディアも、グローバリズムと言えば、ITやAIといった情報・通信分野における先端的なテクノロジーとその発展に伴う新ビジネスの登場に主たる関心を寄せています。SF小説が描くような未来社会の出現がすぐ目前に迫っているかのように報じ、国家も国境と共に消滅して全世界が画一化される日もそう遠くないような錯覚を覚えさせます。
こうしたテクノロジーが牽引する全世界の画一化が望ましいのかと申しますと、それは怪しい限りなのですが、科学技術の進歩と発展それ自体は歓迎すべきことであり、人々を様々な苦痛から解放し、恩恵をもたらしていることは認めざるを得ない事実です。それでは、人々は、精神の面においてグローバル化、即ち、普遍的な価値を共有しているのでしょうか。
現実をみますと、共産党による一党独裁を堅持している中国の全体主義モデルとGAFAに代表される米国発の自由主義モデルとでは、テクノロジーの面では然したる違いはありません。ところが、両者の間の価値観の違いは、テクノロジーがもたらす結果を正反対にしてしまいます(もっとも、自由主義モデルにも、全体主義モデルへと移行するための隠れた導火線とする疑いもある…)。(つづく)
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