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2019-08-08 00:00
最近の東アジアの問題についての米学者の内話
中山 太郎
非営利団体非常勤職員
訪日中の米学者より内話を聴いたところ、ご参考までに、次のとおり紹介したい。
日本人は、中国、韓国からチクチクといつまでも歴史問題を出され頭にきているようだが、物事には、メリット、デメリットがある。日本が東アジアでダントツに金持ち国だった時代に、それほど不法移民問題で悩まなかったのは、歴史を反省しない悪い国ということで中国、朝鮮半島からの流入に歯止めがかかったからだ。勿論、90年代には、中国からの蛇頭、いわゆる中国のマフィアなどが手引きした不法移民が出たが、現在、米や西欧が悩むような規模ではなかった。
日本悪者論には、ドイツや一部西欧諸国の中国市場に取り入ろうとしての同調もあった。しかし、今の米が悩まされているような麻薬、犯罪がはびこる状況には程遠いものだった。メキシコ国境との壁は、民主党時代から建設されていた。米は流入を防ぐために、難民の出そうな国への資金援助などを行ってもいる。しかし、ほとんどの中南米の国は、国の運営が上手くゆかず、一部特権階級のみが優雅に暮らし、暴力団がはびこり、一般の庶民にとり最悪の状況だ。アルゼンチンなどは、米で起債してそれを破産したとチャラにする。騙されて購入した米国民にとってはたまったもんではない。
中国人学者と会話していて、習近平批判をして、授業停止に追い込まれている精華大学許教授支援のために、西側学者の中心になって支援の声をあげている米のコロンビア大学アンドリュー・ネーサン教授、天安門事件の時の北京の米大使館に逃げ込んだ方教授を守り、同教授の傍らに館員たちを宿泊させ、守り通し、水面下での中国当局と交渉で、最後には米への渡航を実現させた米のリリー大使などについて、やはり最後の頼みは米国だと述べていた。同中国人学者は、彼の同僚の学者が今、癌で入院している、同人の頼みで、今米で使われている最先端の薬品の入手を頼んできた。その同僚は、自分もよく知る人間だが、普段は政府べったりで、対米批判を繰り返していた人間だ。生死の問題になると、米頼みなのだ。今の中国における対米外交で最大の頭の痛いことは、中国が妥協案をいろいろ練っても突然ひっくり返す、予測の極めて難しいトランプ大統領問題だとも述べていた。
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