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2019-08-02 00:00
(連載2)もう一度考える東アジア情勢
岡本 裕明
海外事業経営者
ほとんどのメディアのトーンは北朝鮮がアメリカに挑戦しているという書き方なのですが、そうではなく、私は北朝鮮が初めからそんな大それたことは考えておらず、彼らの示威行為とは韓国へのプレッシャーであり、アメリカには「こんなおもちゃもあるよ」という子供同士が自分の宝物を見せ合うような感覚ではないかと考えています。換言すれば、北朝鮮は韓国がお嫌い、とした方が流れをすんなり理解できるように感じるのです。北朝鮮がなぜ韓国が嫌いか、と聞かれればそれは朝鮮半島の歴史を紐解いてほしい、と言うほかありません。
過去2千年の半島の歴史は基本的に半島の付け根が南を支配する構図となっています。理由は中国に近く、中華思想における中心円により近い距離にあるから、とだけここでは申しておきます。となれば北朝鮮が描くシナリオとは韓国の支配であり、韓国から米軍がいなくなれば自分の友達と思っているアメリカと戦わなくてよいのでやりやすくなる、というストーリーが描けないでしょうか?そして、これをニヤニヤしてみているのが中国やロシアです。アメリカは日韓なら日本につかざるを得ないものの今、それを明白に表明できないので「我、関せず。ただし、アベが何か言ってきたら考えるよ」だと思います。これならば、どの国も距離を置く韓国に対して中国とロシアが竹島の傍で挑発したのも分かります。
日本は竹島のあたりは防空識別圏にないので自衛隊の緊急発進がないことぐらいはロシアも分かっており、韓国政府を少し困らせてみようか程度の感覚であったかもしれません。一般的に、半島という地形は、歴史上、常に様々な問題を抱えることが多いとされています。朝鮮半島はその最たるものです。今回の問題はチャンスを虎視眈々と狙っている国々が数多くあるように感じます。それは経済的価値が限定的な北朝鮮ではなく、韓国へ視点が移ってきているのかもしれません。
日本は引き続き、クールな立場を取り続けるのが賢明であり、紳士的かつ論理的にやるべきことをやっていくというスタンスでよいのではないでしょうか?このままでいけば韓国の国内世論が分裂する可能性もありうる気がします。これもまた「歴史は繰り返す」であります。(おわり)
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