ホーム
新規
投稿
検索
検索
お問合わせ
本文を修正後、投稿パスワードを入力し、「確認画面を表示する」ボタンをクリックして下さい。
2019-07-20 00:00
(連載2)降下する中国経済の行方
岡本 裕明
海外事業経営者
言い換えるなら今の中国はバブルで積み上がった実質的負債を十分に精算すること、その間に国内産業の基盤の再生を行うこと、都市層と農民層の仕切りを改善し、国家規模の経済力を生み出すこと、世界で認知され、協業したいと思わせる政府の実現をめざすなどの対策をしないと6%台の成長の維持すら難しくなるとみています。
「街は西に動く、国家の成長も西に移動する」という中で見れば経済の中心は中国からベトナム、タイを経由し、いよいよインドに向かうような気配があります。あと10年後には人口ボーナスもあるインドは一人っ子政策を取った中国に比し、圧倒的有利な立場になるとみています。
となれば中国は今後、守勢に回らざるを得ないのではないでしょうか。その中で中国の弱点とは仕事ではなくてお金に対する執着が人々の判断のベースにある点でしょうか?私の感じる中国は共産主義にもかかわらず、一部の指導者層(政治でもビジネスでも同じです。)と使われる層の格差がありすぎる点でしょうか?それがあたかも使用者と労働者の関係となり、経済成長の割に労働生産性が上がらない原因の一つかもしれません。2000年頃の名目一人当たり労働生産性は日本の10分の1、2017年でも3分の1ぐらいに留まっています。
中国は共産党の一党体制ながら実質的には党内の派閥争いによる足の引っ張り合いになり、フレキシビリティが少ない体制が変化対応についていけていないように感じます。経済が好調な時は共産党も力を発揮しますが、守勢に回った時は内部での権力闘争を含め、混とんとすることもあり得るかもしれません。GDPという3か月ごとの指標は上下があると思いますが、長期的なトレンドとなると「構造改革」が必須になるかと思います。(おわり)
投稿パスワード
本人確認のため投稿時のパスワードを入力して下さい。
パスワードをお忘れの方は
こちら
からお問い合わせください
確認画面を表示する
記事一覧へ戻る
東アジア共同体評議会