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2019-07-05 00:00
(連載1)イランの米無人機撃墜の黒幕は?
倉西 雅子
政治学者
イランによるアメリカの無人偵察機の撃墜により、世界はあわや戦争と云う危機的な状況に至りました。とは申しますものの、危機は完全に去ったわけではなく、今後の成り行き次第では、イランが第三次世界大戦の発火点ともなりかねません。かくしてイランに人々の関心が集まるのですが、同国を観察すればするほど謎は深まるばかりです。
今般の米偵察機撃墜についても、同事件は、イランがステルス機を撃墜し得る程の高い防空能力を有する証拠とする意見もあります。同説に従えば、トランプ大統領がイランに対する攻撃を控えた理由は、米軍による爆撃作戦が成功する見込みが薄かったからということにもなるのでしょうが、イランが有する軍事技術のレベルや実態については情報不足のために判断は困難です。
しかしながら、仮にイランが高レベルの軍事技術を有しているとしますと、イランがこれらの技術を独自に開発したとは考え難く、おそらく、何れかの軍事大国からの技術支援があったものと推測されるのです(核・ミサイル開発にも同様の疑惑がある…)。軍事技術面において大国からの支援が推測される理由は、仮に、イランが高度な科学技術力を独自に開発する能力を有しているとすれば、その技術力以ってすれば、アメリカが課した禁輸措置で悲鳴を上げるはずもないからです。
誰もが知るように、イランは世界有数の石油産出国です。採掘された石油の大半は海外諸国に輸出され、石油代金として外貨を得ることでイラン経済は保たれてきました。つまり、イスラム革命によって西欧文明を否定し、イスラム教に基づく国家の樹立を高らかに宣言しながら、その実イランは、経済的自立からはほど遠く、天然資源の輸出に頼る輸出依存型の国なのです(つづく)
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