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2019-03-07 00:00
(連載2)世界景気はどこまで不安含みなのか?
岡本 裕明
海外事業経営者
現在の中国の政治基盤が今後どうなるかは議論を差し控えますが、十分な潜在的内需と合わせ、すでに技術開発では孵化(インキュベーション)のレベルから成長分野に入った産業もあり、自助で回復発展できる能力はあると思います。ロジャーズ氏のいう中国企業の破たんがあるならばそれは政府系企業であり、影響は政府と企業の間に留まりやすく世界経済まで影響があるかは何とも言えないところでしょう(そもそも政府系企業に破たんがあり得るのかという議論もあります)。
同氏が述べる「次の経済危機がリーマンショックを超える」という点に至ってはまったく根拠不明です。確かに金融緩和で世界にはマネーがあふれています。しかし、突然それが全方位にわたってコントラクト(収縮)するシナリオまでは描けません。20-30%の調整はあるかもしれません。それが一定の時間をかけて調整が進む限りにおいてはそれを経済の崩壊だとは言いづらいでしょう。単なる不況期です。
急速なコントラクトが起きるとすればそれはAIによって恐怖を煽られることが引き金になるとみています。よって仮にロジャーズ氏の言うリーマンショックを超える経済危機があるとすればAIが全方位にわたって警告を出し続けオーバーシューティングを引き起こすケースでしょうか?(石油ショックの際、トイレットペーパーを買いに走った主婦と同じです。)それでは人間の英知がドツボを生み出すということになるのでしょう。判断を人間ではなく、機械に任せるのですから自業自得です。ショックがあった際、つま先立ちしているところは苦労しますが、地に足をつけていれば必ず、嵐は止むものなのです。リーマンショックから学んだことは大きかったと信じていますが。
あまり不安になることを考えても仕方がありません。住む家は確保されています。先進国で食べ物がなくなるということもないでしょう。着るものなんて5年分ぐらいのストックは皆さんお持ちでしょう。私は何も心配していません。人間はそこまで愚かではないと信じています。それよりも著名人が刺激の強い発言をすることによる弊害がもっと怖い時代です。ツィッター一言が世界を全く間に駆け巡り、動揺を引き起こす時代です。我々はもっと賢明にならねばならないでしょう。(おわり)
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