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2018-12-21 00:00
(連載2)どうなった北朝鮮の話題
岡本 裕明
海外事業経営者
文大統領は四面楚歌に陥っています。アメリカと揉め、日本とは最悪になり、韓国国内の政権支持率は下がり、経済は不振になり、北朝鮮は動かず、欧州訪問での外交工作も失敗し、中国も手を差し伸べている様子はありません。つまり、文大統領を取り巻く環境はあまりにも悪すぎる状態にあります。数カ月前にはノーベル平和賞だ、と持ち上げられたのですからこれほどの凋落も珍しいでしょう。
個人的に思うことは、アメリカの北朝鮮へのスタンスと熱意が薄まっているように思えます。もともとトランプ大統領は中間選挙対策として北朝鮮問題解決を票確保の手段の一つとした節はあります。それが終わってしまいました。北朝鮮の反応も「暖簾に腕押し」、しかも北朝鮮外交筋から出てくる人材は限られたいつものメンバーばかりです。つまり、切り口が少ないのでしょう。
もう一つ不思議なのは、あの吠えるトランプ大統領が金正恩委員長にだけは優しいのです。いい男だとかいって褒め上げるのです。なぜなのか、これが解せません。ここから想像できるのはアメリカは北朝鮮問題にそこまで本気ではないのではないか、という点です。(吠えるからこそ、真剣とも言えます。)北朝鮮問題は中国外交の派生的事象であり、ロケットが飛ばない限り、北朝鮮単体の国家としてなにか優先的な外交政策を考えていないのではないでしょうか?とすれば、米中間の昨今の冷たい関係を考えればなおさら、北朝鮮に手出ししている意味もない、ということになりませんか?
アメリカは今どうしても北朝鮮とディールという話ではない気がします。韓国とアメリカの思惑のずれもあるでしょう。私は日本の外交筋が一枚噛んでいる気もします。一方、北朝鮮も自分たちは利用されていると気が付いているはずで、そこでへそを曲げたか、あるいは何か、本当に困っている事態が生じているかのどれかだろうと思います。ホリディシーズンに入ってしまったので年内はもう何も起きない可能性は高いと思います。トランプ大統領は12月1日に1月か2月にも二度目の会談を行うと述べていますが、この時期も発言のたびに後ずれしています。果たして本当に来年早々に実現するのか、個人的には懐疑的にみております。(おわり)
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