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2018-11-27 00:00
(連載2)TPP11がやってくる!
岡本 裕明
海外事業経営者
不思議なもので、以前は「バラバラになる世界がより鮮明になってきた」と書かせていただいたのに、今日は「巨大な経済圏が生まれつつある」とは矛盾ではないか、とご指摘を受けると思います。TPP11が発効に向けて順調に動いているのは世界の様々なボイスに打ち勝つために自分も大きな傘の中にいなくてはいけないという自己防衛もあるのかもしれません。TPP11の場合は巨大化する中国という市場に対抗するためでありました。世の中、実に複雑であります。
私はカナダにいますのでその点を考えてみると、日本との貿易が急速に増えるかといえば日本からの輸入は増えると思います。が、カナダから日本への輸出は日本の半分以下伸び率の可能性が高いと思います。上述の欧州とカナダ間のCETAを見ても欧州からカナダとカナダから欧州のボリューム比較は2倍ほどの開きが出ているのです。理由は簡単でカナダから日本に売るべき工業製品は極めて限定的であるからです。
もともとカナダに関しては、アメリカとのNAFTAによってカナダ国内の産業構造そのものの弱体化・偏向化が進んでいます。稼ぎの多くはオイル、ガス、資源、建設業、不動産業といった旧態依然の業種が多く、日本から見て喉から手が出るほど欲しいものは限られるでしょう。私がカナダから日本に行くときに土産を買わないのは買わないのではなく、ないからであります。
そう考えるとTPPはもともと日本に一番有利と言われていた意味が分かってくるわけで、TPP11も日本製品の販売促進は期待できるでしょう。またビザなど人の出入りの扱いも変わるとされています。どのような形になるのか、楽しみです。(おわり)
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