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2017-12-27 00:00
緊迫する東アジア
鈴木 馨祐
衆議院議員(自由民主党)
北朝鮮情勢も依然として緊迫していますが、中国情勢も予断を許しません。少し前になりますが、例年パネリストとして出席している「日米台安全保障フォーラム」が13日に台北で開催され今年も出席してまいりました。そこで話題になっていたのは、12月8日のワシントンでの駐米中国公使の発言でした。趣旨としては、米軍の艦船が台湾に寄港すれば、中国は台湾に侵攻するというもの。これは中国共産党の公式の発言としては従来の一線を大きく踏み越えたものであり、極めて深刻なものです。
加えて、ここのところ、中国軍機による宮古海峡、バシー海峡を含む台湾の領空、日本のEEZでの活動がかなり頻発していること、そして戦闘機を伴い、航空母艦遼寧と連携した行動が目立っていることには極めて深刻な懸念を抱かざるを得ません。国際政治の世界では、東アジアにおいては北朝鮮の行動に注目が集まりすぎている傾向があり、その副産物として、中国は北朝鮮問題解決のパートナーであるかのような誤解が広まりかねないことに私自身としては懸念を覚えています。
中国が依然として北朝鮮の同盟国であるということ、依然として台湾への武力侵攻を行おうとしていること、軍事的にも東シナ海、南シナ海での実際の行動を行っていること、これらの点を軽視すべきではありません。台湾でのシンポジウムでもこうした点についての日本としての見方を発言し、日本と台湾、そしてアメリカの連携の重要性について議論したところです。また訪台中には旧知の蘇嘉全立法院長(国会議長)、頼清徳行政院長(首相)ともこうした東アジア情勢、日台関係についての突っ込んだ意見交換を行ってまいりました。
また、アメリカの民主党のブレイク全国委員会副委員長が私の事務所を訪れ会談した際にも、こうした東アジア情勢、さらにはアメリカの国際秩序へのコミットメントへの疑念が、TPPやパリ協定への対応でアジアで高まっていることなどについて意見交換したところです。年末押し迫った時期ですが、地元選挙区での活動とともに、国際政治についても、次世代を担う政治家の一人として引き続き積極的に可能な限り各国要人に対して発言・発信しているところです。2018年も、国際政治情勢、特に東アジアにおいては予断を許さない状況が続きます。全力で頑張ってまいりたいと思います。
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