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2017-09-22 00:00
(連載2)解散総選挙へのカウントダウンが始まった
児玉 克哉
社会貢献推進機構理事長
何よりも小池新党の準備だ。9月末解散、10月総選挙であれば、まだ立ち上がってもいない小池新党は完全な準備不足になる。泥縄式での候補者擁立にも限度がある。年末解散になれば、小池新党は相当な候補者を擁立し、安倍自民にも大きな脅威になるかもしれない。今なら小池新党は民進党の議席数を奪うくらいのものがやっとだ。自民党は勝利する可能性が高い。臨時国会冒頭で解散しなければ、臨時国会は、年末の解散総選挙をイメージして、野党は捨て身の安倍内閣攻撃に徹するだろう。国会は空転する可能性が高く、建設的な国会にはならないだろう。安倍政権にとってマイナスでしかないだろう。
総合的に判断すれば、よほどの国際情勢の変化や閣僚の失言、失態がなければ、9月28日解散、10月総選挙となるのではないか。安倍内閣にとっては選挙期間をできるだけ短くして、想定外事態が起きる可能性を抑えることと小池新党の準備期間を短くさせることにしたいだろう。補選が予定されている「10月10日公示―同22日投開票」が最もありうる。ただあまりに時間がないので、1週間延びる可能性もある。いずれにしても、永田町は一気に慌ただしくなった。
選挙結果を左右するのは小池新党がどれくらいの候補者を擁立できるかだ。若狭議員の言動などから、解散総選挙は早くて年末と予想していたように思われる。これが早まると、一気に新党を立ち上げて、各選挙区で候補者を擁立し、選挙態勢を組まなければならない。資金的な問題も出てくる。とはいえ、あまりに選挙までの期間が短いので、完全に腹をくくって、選挙戦略はイメージによる空中戦のみとする可能性もある。これでほとんどの選挙区に候補者を擁立したら、それなりに当選するだろう。比例でも票をかなり獲得できるだろうから、50~100議席は十分にありうる。
ここで勝負をしなければ、国政選挙は2年後の参議院選挙までない。そうなれば小池新党の勢いが続いているかも分からない。希望の塾や「輝照塾」の塾生で200人程度の候補者擁立も不可能ではない。こうなると民進党は惨敗の可能性が高い。政治の本質から離れた感はあるが、豊田議員のパワハラ、今井議員や山尾議員の不倫疑惑などから、自民も民進もイメージはよくない。自民もダメ、民進もダメ、ということで、全くわからない小池新党にとりあえず、希望を託すという有権者も多いかも知れない。(おわり)
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