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2017-09-06 00:00
真価が問われる自民党青年局
鈴木 馨祐
衆議院議員(自由民主党)
9月が始まりました。自民党内においても、概算要求の関係の会議や各種党務の会議の開催が増えてきました。北朝鮮や中国の状況、そして内外の経済状況を考えれば、政治の内部の政局に明け暮れるのではなく、きちんとした政策の実行が求められる状況なのは明らかです。9月1日、民進党の新代表が選ばれましたが、代表選中の前原新代表の発言を丁寧に分析すれば、民進党、共産党が事実上の連立を組んでいる今の状況が大きく変わるとは到底考えられず、現状、国政においては、今の自民・公明政権か、民進・共産政権の二つしか選択肢が無い状況です。ごまかしのない本音の政策論争が繰り広げられることを、今度の国会においては期待したいと思います。
そんな中、「現在の外交・安保、経済をはじめ日本を取り巻く厳しい環境の中で、もう鳩山政権、菅政権の時のような失敗が許されない日本にあっては、自民党が今一度きちんと気を引き締めて原点に立ち返り、自らを律して本気で立て直しを図るしかない」、これが多くの有権者の偽らざる本音であることは、この夏、選挙区で支持者に限らず多くの方々とお話しさせていただいた結果、改めて私自身感じたところです。青年局においても、私の局長二期目のスタートに当たって地方の青年組織の代表である中央常任委員会の議長に田村琢実埼玉県議会議員(自民党埼玉県連青年局長)、副議長に依光晃一郎高知県議会議員(自民党高知県連青年局長)を任命し、いよいよ今期の本格的なスタートを切ろうかというタイミングです。
一部の報道でもありましたが、今年二月に青年局として正式に「堅持」を決議し執行部に申し入れを行った衆議院選挙の比例代表候補の73歳定年制を、見直そうとする動きが再び党内で出てきているようです。日本の未来を切り拓くためには、政権与党である自民党の活性化は欠かせず、そのためには常に新たな人材を得て党内の議論を活性化させることが必要です。こうした新陳代謝のためには、当時の小泉総理大臣、安倍幹事長の下で決定されたこの原則を変えるわけにはいきません。
一方、政策面においては、内閣支持率が下がってくると、政治に近い一部の既得権を持った団体からの圧力が増し、国民のための構造改革ではなく既得権を持った団体の既得権を守ることに注力する「内向き政治」に陥って、結果として多くの自民党支持者や無党派層を含む国民の支持を失うという悪循環にはまる、ということも我々の経験からしばしば目にしてきた光景です。診療報酬改定においてどこまで非効率な医療費の削減に踏み込めるか等々、これから政治的にも正念場の時期を迎えます。真に国民のための改革という軸をブレさせるわけにはいきません。自民党が過去の失敗の轍を踏まないよう、ある時には党内野党として、国民に一番近い青年局が声を出していく、そのことが、日本の未来を切り拓いていくためには不可欠です。改めて気合を入れて取り組んでいきたいと思います。
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