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2017-08-31 00:00
混乱の収束が期待されるバノン後
川上 高司
拓殖大学教授
人種差別を容認するかのような発言をして批判がわき起こっていたトランプ政権だったが、その批判を収束することが狙いなのかトランプ大統領に最も近く、その思想を支えていたステーブ・バノン戦略官が辞任した。実はバノンの辞任はプリパース辞任の時に検討されていた。
ただ反対の声が上がったので見送られたにすぎず、バノンの退場は時間の問題だった。政権内ではマックマスター補佐官をはじめとするワシントン派との権力争いでバノンは敗北しつつあったのだ。バノンはケリー補佐官に引導を渡され、かろうじて解任ではなく辞任という形を整えることができて面目は保たれた。
バノンが去ったことでトランプ政権内ではマティス長官、マックマスター補佐官、ケリー補佐官などの常識派が現実主義にそって外交政策を仕切ることになるだろう。秩序が保たれてまともな政策が期待できる。
軍人が秩序をもたらし外交政策を立て直す一方で、彼らは2002年のアフガニスタン戦争、イラク戦争でテロとの闘いを闘い抜いてきた歴戦の軍人である。彼らの基本に「テロとの闘いを闘い抜く」という気持ちがあるとしたら、アメリカの外交政策は世界の紛争から手を引くのではなく、積極的に介入する方向へと突き進む可能性もある。トランプ政権の外交政策が今後どう展開するのか予測は難しいが、目を離すことはできない。
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