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2017-07-06 00:00
(連載1)衝撃の都議会選は政界再編の引き金か
児玉 克哉
社会貢献推進機構理事長
注目された都議会選挙は衝撃の結果となった。小池知事率いる都民ファーストの会と連携した公明党が勝ち組となった。都民ファーストは公認候補と推薦候補を合わせると当選者は55名だ。自民党と第一党争いと言われたが、ほぼダブルスコアの大勝利となった。公明党も自民党に逆風が吹いていただけに、自民党と連携していたら逆風の巻き添えになった可能性がある。23名の公認候補者が全員当選であり、完勝だ。
敗北組ははっきりしている。大幅に議席を減らした自民党とほぼ存在感をなくした民進党だ。1議席を確保したものの日本維新の会も負け組といえる。大阪ローカルパーティの殻を破り、全国区の政党の足がかりにしたかったが、小池知事の勢いの前に存在感を示すことができなかった。共産党は17議席から19議席に増やすことができたので善戦であることは間違いないが、勝利ともいいがたい。自民党の不祥事により、票が回ってきた感が強い。
この都議会選挙のプロセスと結果は、今後の日本の国政の展開を考える上で興味深い。私は、今後、国政の政界再編に繋がる要素が多々あるとみている。第1の要素は、都民ファーストと公明党の連携である。自民党と公明党の連携はもう20年近くになる。長い連携を築いてきた。その直前までは自民党は公明党と創価学会との関係を厳しく批判していただけに、この変化には驚かされた。それからは野党になった時も連携を守り続けてきたわけで、年月が培った信頼関係があると思えた。
それが地方選挙とは言え、都議会選で公明党は自民党に距離を置き、小池知事の都民ファーストと連携することを選択したのだ。国政では安倍政権が憲法改正を主張しはじめてきて、公明党は安倍政権と平和主義の創価学会との間で板挟み状態なりつつある。自民党が弱い時は、公明党の主張も聞きながらの運営であるが、自民一強時代が続くにつれ、公明党の影響力は小さくなってきた。このタイミングでの都民ファーストとの連携である。都議会選にとどまるかどうか、まだわからないのだ。(つづく)
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