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2017-06-15 00:00
(連載2)農業・漁業の再生は第10次産業化の発想で
児玉 克哉
社会貢献推進機構理事長
私は、それに第4次産業の知的財産やコーディネート力、文化力を結びつけることによってさらに高価値のものとして、競争力を高めることが必要だと思っている。知的ソフトパワーで1次、2次、3次をまとめることができなければ絵に書いた餅になってしまう。第4次産業が6次産業の成功の鍵といってもいいものだ。
第1次産業に携わっている人はその道でのプロフェッショナルであっても、全体を見渡すことはなかなかできない。船に乗って魚をとる漁師が、先端の加工技術を熟知していたり、都会の若者の流行を把握している可能性は低い。いきなり新たな発想は生まれにくいし、例え生まれても、新たな分野では素人に近い。失敗する確率も高いのだ。
4次産業が1次、2次、3次産業を新発想でコーディネートすることが重要だ。足し算すると第10次産業。まさに大学などの研究機関が起点となって、産学連携をダイナミックに進めるということだ。これは本気で行うなら価値がある。どれだけ本気になってできるか、にかかっている。大学や研究所、学会が起点となって、様々な分野の連携を促しながら、新たな展開をすることができるなら、まだまだ、日本の社会が伸びていく余地はある。
日本の社会は蛸壺化してしまった。横断的な繋がりや発想が出にくい社会になったのだ。1960年代の製造業をベースにした高度経済成長期には、与えられた仕事をまじめに取り組めば成長の流れに入ることができた。しかし、今は第1次産業だけでなく、第2次産業も、新発想で付加価値を付けることが求められている。第10次産業化が閉塞した日本の起爆剤になる。第10次産業によって何ができるか、何が生まれるか。日本の新たな挑戦だ。(おわり)
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