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2017-05-11 00:00
「最近の歴史認識問題について」を読んで
橋本 宏
外務省OB
4月26日付の本欄への中山太郎氏の「最近の歴史認識問題について」を興味深く読みました。今年の2月、数人の仲間とともに非営利的、中立的かつ時限的な私的ボランテイア組織「沖縄歴史認識懇話会」を立ち上げ、米軍基地負担軽減問題を念頭に置いた沖縄の歴史認識問題について問題提起を行ってきている(http://okireki.com参照)こともあり、同氏の投稿に対してコメントさせていただきます。
日本と関係諸国との間の歴史認識問題やケベック州やスコットランドといった特定国の国内独立運動問題に対しては、我々日本人として所謂「コインの裏表」をよく踏まえた慎重な対応ぶりを示していくべきでしょう。他方、日本国内の歴史認識問題となると、国民の対応ぶりはどうなっているのでしょうか?
沖縄の歴史問題について見れば、「無関心」或いは「一方通行的な意見表明」が一般的に国内で見られるところです。中山氏の投稿には「ひたすら無視する」という或る英国人の反応が紹介されていますが、日本の場合は、何の方向性も示さない「無関心」な人たちの多いことが特徴ではないでしょうか。一方沖縄の県内外に表れる諸見解は余りにも対立的でとげとげしく、関係者間でお互いの認識や理解が異なる背景を分ろうとする意欲やエネルギーを示す姿勢はあまり見られません。
米軍基地の「物理的な」負担軽減問題は、政府と沖縄県が直接取り組むべき重要な政治的課題です。一方、我々懇話会のメンバーは、沖縄県民の「魂の飢餓感」を強調する翁長雄志沖縄県知事に代表される立場と米軍基地負担軽減措置を「粛々と進める」と菅義偉官房長官の言明する政府の立場の背景には、深い歴史認識上の差異があり、こうした「心理的な」負担軽減問題は、広く有識者の間で取り組む必要があると考えています。中山氏や百家争鳴の読者の方々は、沖縄の歴史認識問題についてどのようにお考えでしょうか?
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