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2017-05-09 00:00
(連載2)日本が存在感をみせて北朝鮮危機の収束を
児玉 克哉
社会貢献推進機構理事長
ロシアもアメリカとの決定的な対立はできるだけ避けたい。中国も同様だし、アメリカにとっても朝鮮問題に深入りすることはリスクが大きく、できれば避けたいところだ。日本や韓国は有事には直接的な被害を受ける可能性があり、平和裏に問題が収束することは重要だ。アメリカ、北朝鮮、中国、ロシアという軍事国が絡む問題だけに、緊張が高まれば、予期しないことも起きる可能性がある。
プーチン大統領は北朝鮮の核開発をめぐる6カ国協議の再開を提案している。参加する「6カ国」は、アメリカ、北朝鮮、韓国、中国、ロシア、日本の6か国だ。ただこの6カ国協議が過去に成果をあげたとは思えない。成果がないからストップしたものと言える。時間稼ぎにしかならないだろう。この時間稼ぎの間に、北朝鮮の政治社会構造の改革を進めるしかない。このためには、ロシアと中国の本気度とアメリカ、韓国、日本との連携が重要になる。
これまで、6カ国協議では日本の存在感は小さかった。しかし、今、安倍首相はプーチン大統領とトランプ大統領の溝を埋める役割を担い、重要な立場にある。ずっと課題であった中国と日本との距離を縮めることにもなるかもしれない。安倍・習近平首脳会談はこれまでは短時間のものしかできていないが、北京でじっくりと語り合う機会も生まれる可能性がある。韓国は新大統領がもうすぐ決まる。誰が選ばれるかにもよるが、対話のできる関係を再構築できるなら、新たな展開ができる。安倍外交は東アジアの安定において鍵となりそうだ。
確かに現在の朝鮮半島の状況はリスクが高く、危険である。しかしこの機会を周辺諸国の対話と協力の体制を築き、安定と秩序のチャンスに変えることができないか。現在、東アジアは6カ国がばらばらでほとんどが敵対するという異常な閉塞状況にある。北朝鮮だけが問題ではない。新たな東アジアの安定と繁栄の時代のキッカケとなってほしいと願う。(おわり)
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