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2017-04-21 00:00
(連載2)変化しつつある北東アジアの安全保障環境
鈴木 馨祐
衆議院議員(自由民主党)
もちろん中国が北朝鮮を守ってきたのは、自らの安全保障のためです。従って、中国が真剣に北朝鮮問題に対処するためには、それ以上の米国の軍事的圧力により中国をそうした戦略的判断に追い込むことが必須です。特にこれは日本の安全保障にも関わりますが、中国の軍事技術の進歩により、米国の東アジアにおける拡大核抑止についても大きく環境は変化しているので、その中で日本が果たすべき役割も含めて現実的にもう一度検証することが重要です。
早晩、中国の新型ICBMであるDF41が実際に運用され始めれば、地上から発射される核弾道ミサイルに関しては、アメリカの第二撃能力の中国に対する優位は著しく崩れることとなりかねません。この状況下にあっては、核抑止及び拡大核抑止の観点から意味を大きく持つのはTHAADのような高いレベルの迎撃能力と、SLBM即ち潜水艦発射弾道ミサイルの能力ということとなります。
我が国はこの点において、中国潜水艦への対応という点で、台湾などと並び、果たしうる役割がかなり大きくあります。尖閣や東シナ海のガス田の地政学的意味合いも私が10年以上にわたって主張してきているところですが、この文脈で極めて重要です。そしてそのことは同時にアメリカ自身の安全保障上、日本の地政学的重要性が高まるということをも意味します。
アメリカの国内情勢の影響を受ける米軍の世界展開ですが、アジアにおける日本の果たす役割がアメリカ自身の安全保障に大きく影響する環境は、日本の安全保障に大きく寄与しますので、日本としても積極的に対中国の監視警戒活動についての日米台の協力を深化させていくことが必要です。(おわり)
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