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2017-04-20 00:00
(連載1)変化しつつある北東アジアの安全保障環境
鈴木 馨祐
衆議院議員(自由民主党)
北朝鮮をめぐる国際情勢が緊迫の度合いを増しています。それはすなわち、北朝鮮のすぐ横に位置している我が国にとっては安全保障上の脅威が増しているということに他なりません。北朝鮮は日本を射程に収める弾道ミサイル、かつ事前の監視が困難な固体燃料の車載式のものを多数保有しており、また6~8といわれる核弾頭、多くの化学兵器・生物兵器を保有しているとされています。
もちろん、通常であれば、いくら大量破壊兵器を保有していても、ひとたびそれを使えば自らも身の破滅に直結するということで、抑止が働く環境にあります。圧倒的な打撃力を持つアメリカが、軍事的にもコミットメントを強くしている以上、論理的には抑止力が働くという状況にあるのが今の朝鮮半島周辺の状況です。しかし、北朝鮮の場合には、そのトップである金正恩の判断が合理的であるのか、あるいは客観情勢をきちんと分析することができているのかという点に不安があることが大きな問題です。
その観点から、北朝鮮に対して、もし彼らが軍事行動をとった場合実際に何が起きるか、そしてそのことが北朝鮮にとって、あるいは金正恩にとってどのくらい破滅的な結果をもたらすか、正確に伝えることが重要です。その意味で、ここのところの米軍の動きは大きな意味を持っているといえます。どのようなメッセージも軍事力による裏付けがなければ、真実味をもって受け取られないリスクがあります。
また北朝鮮への現実的な圧力という意味では、事実上北朝鮮の生存を物心両面で支えてきた中国に役割を担わせるということも極めて重要です。中国と距離をどう置くかという点が北朝鮮外交にあって大きなポイントとはいえ、水や電力、石油、そして安全保障と様々な中国のサポートがなければ北朝鮮はとっくに崩壊していたという事実を考えれば、中国を真剣に関与させることができるのであれば、それ以上の効果的な手法はありません。(つづく)
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