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2017-04-15 00:00
(連載2)大統領選で安哲秀氏の逆転劇はありうるか
児玉 克哉
社会貢献推進機構理事長
韓国と中国との関係の悪化も影響している。北朝鮮の脅威に対して中国を頼りにすることができないという雰囲気が強まっている。THAAD配備に対する中国からの圧力によって、韓国民衆の中国の印象が一気に悪化しているのだ。これは国民感情で、簡単にコントロールできない。蜜月関係にあった中韓関係であるが、今はお互いに対日よりも厳しい感じさえある。
そうなると頼りの綱はアメリカとなる。北朝鮮問題ではアメリカとの連携を強めるべきだと感じる人が多くなり、文氏から安哲秀氏に支持が移りつつあるといえる。注目された米中首脳会談であるが、明確な関係の方向性はわかりづらく、玉虫色の結果といえる。韓国はすぐにアメリカか中国かの選択を迫られるわけではないが、いずれその時期は訪れる。文氏はTHAAD配備の見直しを示唆しているのに対して、安氏は比較的にはアメリカ寄りの発言をしている。安氏は北朝鮮対策においても、経済制裁を含む厳しい態度を表明している。流れは安氏になりつつある。
対日対策はどちらも厳しい姿勢をみせており、「どちらがなっても反日だ」という指摘はある。しかし、じっくりと発言をみると文氏が反日にぶれないのに対して、安氏の反日は条件付きのような形だ。安政権となれば、しっかりとした対応をすれば、日韓関係の改善は望めるだろう。今の韓国にとって日韓関係の改善は重要ポイントだ。話ができる大統領になってほしい。
北朝鮮がさらに核実験やミサイル発射をするなら安氏への順風はさらに強まるだろう。安氏の逆転勝利は十分にありえると思う。これから中国もアメリカも表裏の両面から韓国大統領選に圧力をかけてくるだろう。特にアメリカは北朝鮮への軍事介入もほのめかしている。韓国大統領選は最後の最後まで予断を許さない。そして誰がなろうとも、朴前大統領など歴代大統領にみられるように、大統領の行く末も予想できない。(おわり)
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