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2017-03-31 00:00
(連載2)本格化する韓国大統領選挙
児玉 克哉
社会貢献推進機構理事長
文在寅氏の圧勝でほぼ決まり、という見方が強い。私も、このままで行けば、まず文新大統領となると予想する。しかし、番狂わせもありうると思っている。安熙正氏が無所属で立候補する可能性もあるのだ。予備選での票の獲得状況や支持率の推移なども重要になる。ある程度の支持を得ているなら、党の枠を超えて立候補することも選択肢になる。
17日公表の韓国ギャラップの世論調査は、主要な候補者の好感度調査も行っている。文在寅氏は好感が持てる47%、好感が持てない50%、安熙正氏は好感が持てる56%、好感が持てない37%、安哲秀氏は好感が持てる38%、好感が持てない57%、李在明城氏は好感が持てる39%、好感が持てない53%となっている。安熙正氏だけが好感度の方が非好感度を上回っている。支持率の高い文在寅氏でさえ、好感が持てない割合が好感が持てる割合より大きいのだ。安熙正氏が包容力ある政治家としてみられているからだろう。現在の韓国には、国民をまとめることができるリーダーが求められている。保守からも革新からも支持を得ることができる候補者として安熙正氏が浮上する可能性がある。
また、北朝鮮が核実験やミサイル発射を近々に行う可能性もある。CNN Japan(2017.03.17電子版)は、「北朝鮮が近いうちに新たなミサイル実験や核実験を行う可能性があるとして、米情報当局や国防総省が警戒を強めている」ことを報じている。北朝鮮は、アメリカ・トランプ政権に対して反発しており、大統領選までに挑発行為を行う可能性がある。文在寅氏は北朝鮮に対して再び、太陽政策を行うことを示唆している。対して安熙正氏は北朝鮮には経済制裁を維持し、厳しく当たる方向である。北朝鮮のさらなる挑発があれば、国民世論は一気に動く可能性がある。
日本でも「世論」はよく変動するが、韓国の「世論」は輪をかけて流動的だ。高い支持率を誇ってきた朴前大統領も、数ヶ月で4~5%くらいにまで急落した。朝鮮半島を取り巻く状況は極めて不安定だ。中国もTHAAD配備で圧力をかけているし、アメリカも武力行使も辞さない覚悟で朝鮮半島問題にあたると言っている。北朝鮮は挑発を続ける。日本との関係も拗れたままで、在韓日本大使も日本に長期帰国状態だ。5月9日の大統領選挙まで、まだまだ何が起こるかわからない。(おわり)
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