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2016-11-30 00:00
(連載2)韓国経済の新たな5つのリスク
児玉 克哉
社会貢献推進機構理事長
第3に、リーダーシップの無能化と極端なリーダーの出現のリスクである。こうした危機には強いリーダーシップが求められるが、当面はリーダーシップが機能しない状態が続くだろう。早くても半年以上はリーダー不在の状態が続く。アメリカの新大統領の誕生もあり、非常に重要な時期に、リーダーの不在はやはり問題だ。それ以上にリスクがあるのが、極端なリーダーの出現だ。韓国のトランプと称される城南市の李在明市長の支持率が、世論調査で高まっている。李在明市長は朴大統領の収監を訴えているし、反日の態度を明確にしている。日本は敵だと公言している。この調子であれば、日本だけではなく、中国批判にも繋がりそうだ。米韓同盟の強化を掲げており、最近の中国の韓国に対する態度をみると中国も敵になるかもしれない。何処へ向かうかわからないのだ。
第4に、中国との関係悪化である。韓国経済の発展を支えてきた中国経済が停滞するだけでなく、さらに中韓関係は冷えつつある。12月の日中韓首脳会談は、新たな関係づくりの一歩となるはずであるが、開催されるかどうかもわからない。朴大統領が来日できない可能性が高い。中国との関係が悪化すると、弱りつつある韓国経済は厳しい痛手を被ることになる。改善のきざしのあった日本との関係も流動的になった。大きな改善はないだろう。韓国の孤立化の可能性がある。
第5に、北朝鮮の威嚇である。北朝鮮にとっては、差をつけられたはずの韓国の混迷は絶好のチャンスになる。核兵器、ミサイルなどの威嚇をさらに仕掛けてくる可能性がある。これは韓国にとって脅威になる。軍事の手を抜くことができず、北朝鮮リスクにも配慮した運営が求められる。経済に大きなマイナスになる。
すでに、韓国の経済は停滞しつつある。快進撃を続けてきたサムスンもスマートフォン「Galaxy Note 7」の爆発もあり、少なくとも成長に陰りが見えている。韓国経済を牽引してきた大財閥が軒並み苦戦している状態に、こうした新たなリスクが生じている。どこまで早く崔順実ゲートの混乱が収拾できるか。これから半年を越えると、長期低迷を避けることはできなくなりそうだ。(おわり)
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