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2016-11-29 00:00
(連載1)韓国経済の新たな5つのリスク
児玉 克哉
社会貢献推進機構理事長
韓国経済は最近、停滞し始め、長期の不況に入るのではないかと危惧する声があった。その状態に崔順実ゲートが追い打ちをかけており、非常に危険な状況に陥りつつある。早期に事態が収拾したとしても再浮上には時間がかかる。この混乱の状況が長期すると、想定外の経済の混迷に至る可能性がある。韓国経済の5つのリスクを考察する。
第1に、治安混乱のリスクである。朴大統領の退陣を求めるデモ・集会は巨大化しつつある。11月26日のデモ・集会は主催者側の予告で最大200万人、警察推計でも約30万人の参加者が見込まれている。50~100万人規模の集会がほぼ毎週末に行われているのだから驚きだ。現在のところは、まだ秩序ある集会だが、ずっとこのまま同じような集会が続くわけではない。
長期化すれば、苛立つ若者も出てくる可能性がある。朴大統領の支持派や警察・軍隊とぶつかることもありえる。部分的にでも暴動化が起きると、朴大統領は厳戒令をしく可能性もある。少なくとも強権を使って、事態の収拾を図る口実を得ることになる。社会秩序の混乱は経済にとっては長期的なダメージを与える。このリスクは注視しなければならない。
第2に、大財閥と崔順実ゲートとの関係である。すでにサムスンやロッテには捜査が入っている。この崔順実ゲートはほとんどの財閥を巻き込んだ事件に発展しつつある。捜査が拡大すると朴大統領のネットワークと権力で情報の流出を抑えることもできなくなる。1つの企業だけではなく、主要な大企業の多くが関わったとなると、経済に直接的な悪影響を与える。この規模での事件化は韓国だけでなく世界でもなかったレベルになりそうだ。企業活動が萎縮する可能性が高い。(つづく)
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