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2016-10-07 00:00
(連載1)中国の恐れるTHAADドミノ
児玉 克哉
社会貢献推進機構理事長
韓国へのTHAADシステム配備が韓国を大きく揺らがせている。アメリカが配備への圧力を強めているのに対して、中国が猛反対をしている。中国は妥協をしない姿勢を見せており、韓国と中国との関係も悪化している。韓国経済は中国依存が高くなっており、中国との関係悪化は是非とも避けたいところだが、アメリカと中国との板挟みになっている。
THAADはミサイル防衛システムの一つだ。北朝鮮が核ミサイルを開発しつつある状況から、それを打ち落とすシステムを導入する必要が生じた。そこで朴大統領は、中国の猛反対を振り切っても配備を進めているのである。しかし、根本的な疑問として、THAAD配備でソウルは守れるのか?という疑問が出てくる。
ミサイルでミサイルを撃ち落とすという技術の難しさを指摘する人もいる。よく言われたのは「ピストルの弾をピストルの弾で撃ち落とすようなもので、ほとんど当たらない」という主張だ。湾岸戦争の時のPAC2があまり機能しなかったことが報じられたこともこうしたシステムの信頼を落としている。ただ技術も大幅に向上しており、実験では確率は非常に高くなっている。
実戦でどれだけ機能するかはやってみなければわからない部分はあるが、ここではこの議論には入らない。まず、現在、韓国でTHAAD配備される有力候補地が慶尚道などの南部圏域ということだ。THAADの射程距離は約200キロであり、ソウルを守ることはできない。そもそも、ソウルは非武装地帯(DMZ)から40キロメートルほどの距離に位置しており、THAADではソウルを守ることはほとんどできない状態だ。むしろ低層防衛システム(パトリオットPAC3)の配備をする方が効果的だ。(つづく)
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