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2016-07-27 00:00
最近の中国人の歴史、国際関係への見方
中山 太郎
非営利団体非常勤職員
最近接触した中国人の歴史問題、国際関係に対する見方において、以前と変化している部分がある。その概要を紹介します。まず、日清戦争についてであるが、以前は、清王朝の腐敗堕落、日本との近代化戦争に敗れたとの見方がほとんどであったが、最近は、日中確執の中心部分だとして、尖閣、沖縄問題などを視野に入れ、中国の海洋進出までも織り込んだ力には力での対応を主張する論文などが増えてきている。先端的な軍などの刊行物には、日本への復讐戦を行い、今度は勝つのだとの言い方をしている。以前は、尖閣、沖縄、靖国、教科書問題などは別々の争点であったが、今ではすべて歴史問題として、日本へ対応してきている面もある。
最近の南シナ海問題でも、国際法は力なき国へはpowefulであるが、力ある国へはpowerless であるとして、80年代の米がコスタリカから内政干渉だと訴えられて、今回のようにハーグの仲裁裁判所が、コスタリカ有利の判断を示したが、米は蹴飛ばしたとして、同じように大国である中国も見習うべきとの意見もみられる。
一方他の見方として、「日本を除く東、東南アジアの近代化の段階はまだ未成熟で、小中学校レベルである、不安定だ。中国を含めこうした国々は、ナショナリズムで国内の引き締めを図ろうとしている。例えばベトナムでは、先般の対中国デモにおいて、3名の中国人殺害事件が起きた。中国は被害者でもあるが、他の先進国への対応において、いつ、同じような事態がでるかが予測不可能である。起きることを抑制することが難しいのだ」と述べている。
中国の政治経済社会の改革、民主、法整備は、まだまだではあるが、国際関係において、特に先進国との対応において大変大事である。中国の外交は、内政、国内問題において決められる要素が強いからだ。今、南シナ海問題において、中国は米と対決の状態にある。米との同盟関係にある日本へも敵意を向ける面と、他方、中国伝統的な考え方である対立する敵の数を極力減らすということから、日本との関係を改善しようとの動きも出てくる面もある。
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