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2016-06-13 00:00
(連載1)韓国とヒロシマと核兵器
児玉 克哉
社会貢献推進機構理事長
5月27日にオバマ大統領が広島を訪問した。広島の被爆者の多くは歓迎のムードであり、かつての敵国で原爆を投下した国の大統領を温かく受け入れた。韓国はどのようにオバマ大統領の広島訪問をみたのであろうか。一言で言えば、極めて複雑な思いで、方向性が定まらないといえようか。
まず第一に、広島・長崎への原爆投下が世界に取り上げられると日本の被害が強調され、日本が行った加害の側面が弱くなるというのだ。今まだ多くの核兵器が世界にはある。特に朝鮮半島は北の核、中国の核、ロシアの核、アメリカの核に囲まれており、非常に危険な状況だ。都市として核兵器の犠牲になったのは、広島と長崎だけである。その犠牲になった被爆者が「加害」と「被害」の枠を超えて、核兵器をなくすための活動をしている。核兵器を投下した国の大統領に対して、「加害」を横に置いて、未来志向のメッセージを世界の送ろうというのがオバマ大統領の広島訪問だ。韓国の今回のオバマ大統領の広島訪問への態度はおそらく韓国人もすっきりしないものであろう。
次に、問題となったのが、オバマ大統領が韓国人原爆犠牲者慰霊碑に立ち寄らなかったことに対する不満である。ちなみに、平和公園の慰霊碑に収められる犠牲者名簿には外国人の名前も入っている。日本人犠牲者だけの鎮魂ではないし、平和公園の主張は日本に二度と核兵器の被害を出させないというのではなく、世界のどこにも二度と核兵器の被害を出させない、というものだ。特にこの点で気になる報道が多くあった。広島で被爆した韓国人・朝鮮人の数が非常に大きく報道されているのだ。5万人、7万人、8万人などの数字が出ている。そして犠牲者数は3万人くらいとされている。
これは私が広島にいたころにも問題となっていた。1945年6月の広島市の人口は24万5000人とされている。疎開もあり、かなり人口は減っていた。もし韓国・朝鮮人が5~8万人もいたとしたら、治安維持の視点からも問題視されたはずだ。日本の若い男性の多くは出兵しているなかで、人口の3分の1から5分の1の外国人がいるとなると暴動が起きた時に対応できない。なぜこういう数字が出回ったかといえば、広島市に入る人の数字はわかるが、出ていく人の数字がわからない。つまり韓国・朝鮮人の数は足し算だけで行われ、引き算がなかったのである。(つづく)
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