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2016-04-13 00:00
(連載2)補完関係にある中南米と日本
児玉 克哉
社会貢献推進機構理事長
嬉しいことに、中南米での日本のイメージは概して非常にいいものです。日本の外務省は、IPSOS社に委託して、2014年12月から15年2月に、中南米5か国(メキシコ、ブラジル、コロンビア、チリ、トリニダード・トバゴ)において、対日世論調査を行っています。以下、その結果です。
「日本との関係については、『良好である』または『どちらかというと良好である』と回答した者が74%、また、日本に『親しみを感じる』または『どちらかというと親しみを感じる』と回答した者が80%となっています。さらに、アジアや欧米の主要13か国の中で『最も信頼できる国』として日本を選択した割合は20%であり、13か国中トップでした」。日本に対してプラスのイメージがあります。私も中南米の人と接するとこのことは感じます。日本は勤勉な国民性を持っており、信頼できる国、というイメージがあります。
中南米5か国にとって現在重要なパートナーはどこの国かとの質問もされています。「アジアや欧米の主要13か国の中で米国(70%)、日本(33%)、中国(29%)の順で評価されました。また、将来重要なパートナーはどの国かとの質問については、日本(42%)、米国(31%)、中国(30%)の順で評価されました」。将来のパートナーとしてはアメリカよりも上にランクされています。まさに日本にないものを中南米がもっており、中南米がないものを日本がもっているという理想的な補完関係があります。確かに距離的には遠いです。しかしその距離の遠さを乗り越えて、新たな関係を築くことはお互いに大きなメリットがあります。
もっと日本は中南米に関心を強めてもいいと思います。日本と中南米を結ぶ直行便もなく、時間も費用もかなりかかります。またビザなどの手続きも面倒です。もっと身近な地域とするにはどうすればいいか。これからの課題です。また多くの日系人のネットワークを架け橋として活かすこともポイントです。日本の労働力としてだけ考えるのではなく、日本と中南米を結ぶための仲介人として働いてもらうこともこれからますます重要になると思います。(おわり)
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