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2016-02-23 00:00
米大統領に期待されるのは有言実行の「変化」
川上 高司
拓殖大学教授
共和党大統領候補レースで、早々にジェブ・ブッシュが撤退を表明した。圧倒的なトランプの人気の前に泡沫候補となりもはや挽回の余地はなかった。ブッシュはもともと出馬する意志があまりなかったが、周囲の説得で立ち上がったにすぎない。2番手を争うのはマルコ・ルビーオとテッド・クルーズとなった。サウスカロライナでの予備選挙ではトランプが圧勝したが、その勝因をCNN出口調査から検討してみたい。
サウスカロライナでは、トランプは男性の35%の支持を得た。ルビーオが22%、クルーズが24%だった。女性の得票はトランプが28%、ルビーオとクルーズが24%とそれほど差がない。どうやらトランプは女性にはあまり受けないようである。
興味深いのは、トランプが保守派にはあまり人気がないということである。トランプは超保守派の支持は27%だったが、実はクルーズは37%とダントツだった。一方中道派の支持はトランプは32%を得ている。ルビーオが25%、クルーズが8%という結果を考えるとトランプを支持したのは、穏健保守から中道派という意外な結果が出た。大統領にふさわしいと思われているのはルビーオ(49%)であり、トランプはふさわしいとは思われていない。だが、43%の有権者がトランプが「変化」をもたらしてくれると期待している。
次の大統領に期待するものは経験(48%)と型破り(47%)がほぼ拮抗していることからわかるように、国民は変化を求めている。8年前「変化」を訴えて当選したオバマ大統領だったが、現実にはなにも変わっていないではないか。そんな中道派の不満が、言いたい放題まさに型破りのトランプへの支持に繋がっている。そうであれば、中道を取り込むことができるトランプにも大統領の可能性が高まることになる。民主党候補がクリントンであれサンダースであれ予想外に苦戦するかもしれない。
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