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2016-01-20 00:00
台湾の総統選挙の結果を受けて
鈴木 馨祐
衆議院議員(自由民主党)
1月16日に実施された台湾の総統選挙の結果、民進党の蔡英文氏が新総統として選出されました。台湾は何と言っても自由や民主主義、人権といった価値を共有する国であり、また軍備拡張を進める中国共産党が支配する中国の様々な挑発的な軍事行動が頻発している現状を考えれば、地政学的にも日本の安全にとって極めて重要な国です。そこで民主的な選挙が行われ、新たなリーダーが誕生したことは日本にとっても極めて重要です。日台関係がますます深化していくことを期待したいと思います。そして忘れてはならないのは、東日本大震災の際には極めて大きな支援を国民挙げて行ってくれたこと、そして毎年多くの台湾人がビジネスや観光で日本を訪れ、日本に親近感を持っている方が極めて多いということです。大事にすべき二国間関係であることは疑う余地がありません。
また経済面はもちろんのこと、中国の潜水艦の脅威、地政学的な環境に与える影響を考えれば、宮古海峡と並んで潜水艦の太平洋への出口となるバシー海峡における監視活動は極めて重要であり、日米台が連携を深めていくことは死活的に重要です。蔡氏は日台関係をより緊密化することを明言していますので、今回の選挙結果は東アジアの国際情勢の安定・平和のためにもポジティブな結果といえます。
ただ一方で、かつての陳水扁総統下の民進党政権において、急進的な独立志向が地域の安定の混乱要因との受け止めが広まってしまった結果、国際的にやや孤立した状況がつくり出されてしまったこともまた事実ですので、国内政治においても国際政治においても現実的に動くこと、そして国際社会に向けて正確な発信をすることが求められているのも事実です。台湾にとっても日本やアメリカとの連携を深めることが必要との認識は強いと思われますので、今後日本としては、大統領選挙を控えるアメリカと新総統の台湾との間でコミュニケーションを深め着実な行動を積み重ねていくことが重要になってきます。
個人的にもこれまで台湾にはほぼ毎年出張し、多くの方々と議論しパイプの構築もしてきましたが、さらにそれを深化させるべく私自身も積極的に取り組んで行きたいと思います。おそらく今後TPPの話や様々な連携の議論がされていくことになると思われますが、日台関係の重要性を踏まえしっかりと対応していきたいと思います。
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