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2006-12-13 00:00
「国際アジア共同体学会設立記念大会」開催迫る
進藤 榮一
筑波大学大学院名誉教授
フィリピン・セブ島での第2回東アジア首脳会議とASEAN+3首脳会議が延期になったのは実に残念なことでした。アジア地域協力の枠組みがさらにつくられる好機であるだけに、予定通り来年1月に開催されることを期待したいものです。開催延期の理由が、主催者側のいう台風であったにしろ、メディアが伝えるテロやクーデターの恐れであったにしろ、今回の延期は、東アジア共同体が抱える、テロや貧困、社会開発など、非伝統的安全保障問題とその解決の緊要さを象徴しています。
さて、先週末京都で開催された「アジア経済研究会」第10回年次大会で「いまなぜ東アジア共同体なのか」と題する基調報告を行なって参りました。西日本地区を含めて研究者レベルでも確実に問題の重要性が認識され、これまでにない強い関心を惹き始めていることを実感しました。そんな折、10月18日付け私の投稿でお伝えしましたように、今週末12月16日に、専修大学神田校舎(地下鉄・神保町下車1分)において「国際アジア共同体学会設立記念大会」が開催されます。
東アジア共同体評議会からは、柿沢弘治副会長、伊藤憲一議長が挨拶され、吉富勝副議長も、金ヨンホ元長官、蒋立峰所長と共に基調報告をなさいます。本欄投稿・愛好諸家の皆様方も、ぜひお誘い併せの上ご参加くださるようお勧めいたします。以下参考までに当日のプログラムをご紹介します。会議に参加できず、同国際学会に入会希望の方は、次のアドレス(ahayashi@soka.ac.jp)宛、入会申し込みできます。東アジア共同体のあるべき理念を体現すべく「開かれた国際学会」を目指しておりますので、ふるってご参加ください。
日時:2006年12月16日(土)午前10時開場
場所:専修大学神田校舎7号館
午前の部:総合司会進行役、平川均(名古屋大学)、金子由芳(神戸大学)
来賓挨拶:10:30~10:45
柿沢弘治(東アジア共同体評議会副会長、元外相)
谷口誠(岩手県立大学学長、元OECD事務次長)
伊藤憲一(東アジア共同体評議会議長)
基調講演:10:45~12:00
金ヨンホ(元韓国通商産業エネルギー長官)「東アジア新秩序を求めて」
蒋立峰(中国社会科学院日本研究所長)「胡錦涛政権と東アジア共同体」
吉冨勝(東アジア共同体評議会副議長、独立行政法人経済産業研究所長)「東アジア経済連携協定と
日本の針路」
午後の部:
第1セッション(1:15~2:45)「アジア共通公共政策への道」
司会・ディスカッサント:豊田隆(東京農工大学)
報告者:黒瀬直宏(専修大学)「アジア共通の中小企業政策」
明日香壽川(東北大学東北アジア研究所)「アジア環境政策と京都議定書以後」
後藤康浩(日本経済新聞社)「アジア資源エネルギー政策」
第2セッション(2:45~4:15)「中国、アセアン、東アジア共同体」
司会:山下英次(大阪市立大学、東アジア共同体評議会有識者議員)
報告者:山本祐美(京大上海センター所長)「FTAに開く中国農業」
黒柳米司(大東文化大学)「アセアンの変容と東アジア共同体」
井上弘((株)エアコンサービス会長)「ビジネスの現場から」
コーヒーブレーク(4:15~4:30)
第3セッション(4:30~6:20)パネル・ディスカッション「いま『アジア知識共同体』をどう創るのか」
司会:塩谷隆英(前NIRA理事長、東アジア共同体評議会前副議長)
パネリスト(順不同)
内田弘(専修大学経済学部)
大西広(京大上海センター副所長)
小野沢正喜(筑波大学地域研究科長・中央アジア国際連携センター準備室)
加々美光行(愛知大学国際中国研究センター長)
川西重忠(桜美林大学北東アジア総合研究所長)
小林英夫(早稲田大学、COEアジア学創造プロジェクト)
住沢博紀(日本女子大学、言論NPO『現代の理論』編集委員)
谷口弘行(神戸学院大学アジア太平洋研究センター長)
中川十郎(日本ビジネスインテリジェンス協会会長)
増田祐司(島根県立大学、NEASENet(北東アジア研究交流ネットワーク)副代表)
懇親会(6:30~8:00)会場:専修大学神田校舎1号館
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