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2015-09-25 00:00
(連載2)日米友好祭に見る国民の真意
河村 洋
外交評論家
やっとのことで基地内に入場できたものの、そこではどこの出店も展示も長蛇の列であった。また、米軍兵士との記念撮影にも多くの来客が殺到した。こうした光景を目の当たりにすれば、日本国民が信頼を寄せているのが在日米軍や自衛隊なのか、それともSEALDsや小林節名誉教授なのかが一目瞭然である。永田町占拠者達はこうした国民の声なき声を無視し、まるで「私達こそが世論である」と言わんばかりの態度であった。
それではもはや太陽王ルイ14世さながらであり、彼らには市民運動家を名乗る資格など全くない。民主党の岡田代表のように国民世論を読み誤っている政治家こそ、アメリカ軍を素朴で素直に歓迎する国民に目を向けるべきである。アメリカ軍および自衛隊に対するこうした素朴な信頼と支持が広まっているのは、遠方から電車でやって来る来客の間ばかりではない。基地周辺の住民も近隣で祭りを楽しみ、夜になると花火見物に基地内へ入場してきた。本土の左翼が乗り込む沖縄と違い、横田の米軍は地域社会に溶け込んでいるのである。
こうした事態に鑑みて私は、メディアが安保法制反対派の声ばかりをとりあげ、彼らが必要以上に勢いづけられた偏向報道には強い疑問を抱いている。本来なら、国民の声なき声を拾い上げるのがメディアの役目である。また、この法制に反対する諸政党は国会で「国民は理解できない」と声を荒げていた。しかし実際には数えきれないほど多数の国民はアメリカ軍と自衛隊に共感と理解を示している。横田基地の日米友好祭はこれを雄弁に物語っている。このことは取りも直さず日米の防衛協力を進める安保法制への理解は国民の間では静かに広まっていることを意味する。
今回の安保法制を理解するかしないかは、頭脳よりも意志によるところが大である。永田町占拠者達のような教条的な一国平和主義者達に、国際情勢の変遷やそのホッブス的な性質を何度説いても徒労に終わるだろう。理解する気がない者は何を言っても理解しない。真のグラスルーツとは、横田基地にやって来た人々である。よって今法案成立後の政策実施に当たっては、日本国民の内でもどのような層の声を重視すべきかを考慮すべきである。(おわり)
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