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2015-08-08 00:00
(連載2)アメリカでも温室効果ガス排出規制
鈴木 馨祐
衆議院議員
そもそも、原発の安全性、温暖化のリスクのトレードオフという中で各国ギリギリのリスク判断をしている一方で、日本では「石炭は安いから一番いい」といった中国ですら表立っては言わないような議論が時としてされている状況です。原発からもCO2からも目をそらして、石炭に逃げるということはあってはならない選択です。石炭にしても先日視察をさせていただきましたが、苫小牧で海底に二酸化炭素を貯留するCCSの実証実験も行われるなど、ある程度コストをかければ可能な対策も存在しているにもかかわらず、その議論すらあまり行われていない現状もあります。
そして、なぜかベースロード電源に入らなかった天然ガスについても、本来であれば、シベリアからのパイプラインと国内のパイプライン網の建設を行いLNGも含めたコスト削減につなげる長期戦略なども、議論されていねばなりません。もっと短期的にも仮想のハブを作るという議論もありました。これらも「とりあえず石炭」という雰囲気の中で議論が止まってしまっています。
グローバルな議論から考えれば、日本の電力源は超長期的には蓄電等の電力マネージメントを技術革新により確立することにより、風力や地熱などを中心とした再生可能エネルギー主体に移行すべきでしょうし、それまでは過渡的に第三世代の進化型をはじめとした安全性の高い原子力、そして化石燃料の中ではまだマシな天然ガスで補う、という方向性であるべきものが、短期的な視野で物を考えるあまり、原子力と石炭、水力がベースロードという妙な話になってしまっています。
アメリカですら温室効果ガスの排出規制で石炭を減らそうとしている時代に、日本だけがその増設に動いている。いくらなんでも国際的にもズレすぎた議論だと言わざるを得ません。微力ではありますが、年末のCOPに向け、様々な形で、日本としてもベストな方向性を打ち出せるよう頑張っていきたいと思います。(おわり)
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