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2015-07-16 00:00
新国立競技場騒動を嗤う(連載1)
鹿又 勝己
フリーTVプロデューサー
7月16日の日経電子版「クイックVote」という蘭に、話題沸騰の新国立競技場建設についての読者アンケート結果が掲載された。「計画見直すべきだ」が94% 。当然ながら海外からのvoteもよせられたようで、「在米邦人ですが、醜態が英文報道でも出回ってきました。『なぜ9割以上の国民が反対することが一握りの政治屋の思惑で通るのか』とあきれ気味です」(40歳、女性)との声が紹介されている。
関連して、デザイン案を決めた審査委員会の委員長を務めた建築家、安藤忠雄氏(73歳)が16日、東京都内で記者会見した記事も各紙の電子版で報ぜられている。日経版によれば安藤氏は「私たちが頼まれたのはデザイン案の選定までだ」と述べ、整備費が当初見込みから大きく膨らんだことについて自らの責任は否定した、という。毎日版では「安藤氏は文書で見解を発表し、7日に了承された実施設計で総工費2,520億円に膨らんだことについて『大幅なコストアップにつながった項目の詳細について、また基本設計以降の設計プロセスについて承知していない』との立場を強調した、とのことだ。
安藤氏の記者会見が何時間行われ、質問にどう答えたのか、ネットの記事からは明らかでない。しかし、彼が言いたいことはよく分かる。自分が頼まれたのはデザイン案の選定までだ、と言ってその建設費用が想定の2倍以上に膨らみ、それでも「頼まれた」施設の建設はデザイン通り完成しないとわかっているのに、なお「(ザハ氏の案を)できたら残してほしい。(外したら)国際的な信用がなくなる」と述べるのは、「黙って俺の言うことを聴け」と言っているのに等しい。
失礼ながら、その自信というか大言壮語の根拠というか、バックははっきりしている。さすが、独学で建築を学んで世界的な名声を築いた方だけのことはある。安藤氏と同程度の学歴も持たない庶民が使う日常語に、建築家センセにぴったりの褒め言葉がある。「見上げたもんだよ屋根屋のふんどし」。(つづく)
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