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2015-06-24 00:00
オバマ大統領による銃規制
川上 高司
拓殖大学教授
「何度同じスピーチをしてきたことか」。冷静沈着なオバマ大統領が、このスピーチの時はいつも感情を顕わにし涙ぐむ。18日、サウスカロライナ・チャールストンにある由緒ある教会で銃が乱射され、祈りを捧げていた9人が死亡、1人が怪我を負った。
この教会は1816年から始まり、黒人の救いの場として祈りの場として地元では深く根付いた由緒ある教会である。18日の午後8時から始まった勉強会に参加した21才の青年は、1時間ほど祈りを捧げた後、突如として銃を乱射して逃亡した。警察はこの犯罪を「憎悪犯罪」と断定し青年を容疑者として14時間後に拘束した。
犠牲になった牧師の中にはオバマ大統領の親しい牧師もいた。「この教会は黒人の奴隷制度を廃止する活動をしたため燃やされたこともある。黒人が教会に集うのを禁止された時代にはこっそり人々は教会を支えた。公民権運動が盛り上がった時にはここで演説が行われ平和の行進はここから始まった」とオバマ大統領は、この教会はまさにアメリカの歴史そのものだと語った。
オバマ大統領は就任以来、銃乱射のたびに悲しみのスピーチを14回繰り返してきた。そのたびに議会に銃規制を呼びかけた。だが、銃の保持は憲法に保障された権利である。せめて殺傷力の高い銃を規制しようと法案を練るが議会を通過することはない。大統領といえどもどれだけ多くの犠牲が出ようとも力が及ばないのである。小学校やショッピングモール、そして教会でも銃が乱射され多数の犠牲者が出る、そんな先進国はアメリカの他にはない、とオバマ大統領は銃の規制を再び訴える。
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