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2014-11-02 00:00
バレンタインとお祭り好きの日本人
熊谷 直
軍事評論家
11月1日は「ハロウィンの日」だそうで、渋谷では仮装をした多くの人が見られたという。アメリカ生活をした人が、日本に帰ってから向こうの子供たちの行事を自宅の周辺で始めたり、来日アメリカ人との付き合いのなかで、お互いの子供たちが日本でも同じことを始めたのが起源ではないかと思われる。数年前から、当日5、6人の子供たちがかぼちゃのお面をかぶったりして家々を回っているのを我が家の近所でよく見かけるようになった。
ロスアンゼルス在住のハーフの孫たちの母親である私の娘は、回ってくる子どもたちのために、忙しい中でお菓子を作っておくのが大変だと電話で話してくれているが、アメリカ人の行事が、そのような生活の中で日本人にも伝えられるていることが分かる。
しかし、テレビニュースが横田基地前の商店街で行われたハロウィン行事について伝えてくれていたが、これは商店街のお祭り行事として企画されたもので、基地の米兵に手伝ってもらい、人出もあって賑わったらしい。渋谷の人出は、そのようなアメリカ色とは無縁のお祭り好きの日本人の中から自然発生的に形を変えたものとして、新しい行事としてこれからも定着していくものではあるまいか。原宿の若者や代々木公園で仮装のような格好をして踊っている少女たちが、今年はハマダラ蚊騒動で公園が閉鎖されていたので、ため込まれていたエネルギーを、たまたま金曜日のハロウィンに結びつけて発散させたのではあるまいか。
江戸時代に、隅田川の花火や浅草三社祭りが下町の人々のお祭りとして受け入れられ発展していったように、これからは欧米起源の行事に名を借りて、このような行事が日本でも大がかりに行われるようになるのではあるまいか。これは母の日やバレンタインデイのように商業主義に踊らされている一面はあるにしても、穏やかな日々の延長線上で時たま息抜きのお祭りをしてきた日本人の、本来の性格に根差すものとはいえまいか。アメリカ的なものがあまり好きではない私も、このような行事を頭から否定することはしたくない。
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