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2014-07-24 00:00
(連載2)マザー・テレサと「積極的平和主義」
西尾 亘
会社役員
ひるがえって安倍首相です。安倍首相が安全保障に関する自らのお立場を「積極的平和主義」と呼んでおられることは周知のとおりです。かねてより日本国際フォーラムさんが、この「積極的平和主義」を理論的に主導されてきたようですが、「あれもしない、これもしない」といった、これまで日本がとってきた「消極的平和主義」へのアンチテーゼだと理解しています。
安倍首相が解釈改憲によって集団的自衛権を可能にしたことは、何も再び日本を戦争をできるようにしたわけではないはずです。日本の安全を最終的に保障してくれる米国の同盟国としていわば当然の判断であると思います。日本は、今後さらに、地域の平和、世界の平和のために何ができるのか、何をせねばならないのか、つまり国家としての「平和のための運動」について真剣に考え、行動する必要があると思います。
カトリックのシスターとして自らのすべきことを積極的にやり抜いたマザー・テレサと、一国の宰相として自国がすべきことを積極的に考えておられる安倍首相は、立場も目指すところも違いますが、その精神性においては共通するところが少なくない。冒頭の友人君の言いたかったことは、たぶんそういうことなんだと思います。
ところで、この友人君から聞いたマザー・テレサに関するもう一つのエピソードがあります。ある米国の富豪が、マザー・テレサの活動に敬意を表しキャデラックを一台寄贈したそうです。その車を貰い受けたマザー・テレサは自分で使用することはなく、なんとそのキャデラックを賞品とした宝くじを組織し、販売し、その莫大な売り上げ金を自らの活動資金としたそうです。「真の平和主義者」マザー・テレサの一面を垣間見た思いでした。(おわり)
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