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2014-01-07 00:00
(連載2)DF41の発射実験と日本の安全保障
鈴木 馨祐
衆議院議員
我が国の備えとともに情報がどれだけ我が国の安全に重要なのか。今回の特定秘密保護法案をめぐる一連の一部の野党やメディアを中心とした騒動(情報公開の公益の確保という問題意識であれば正当な懸念であるが、問題視するポイントが事実誤認による見当はずれのものが大半であったという点)を見たとき、その重要性への見識が依然として欠如している勢力が相当大きいという現実を我々は目の当たりにしたところでもあります。
情報能力が欠如している場合、相手の能力や意図を、過小評価もしくは過大評価することとなり、その前提で行う政策決定もおかしくなってしまいます。先の大戦(日本のケースも欧州のケースも)も含め、歴史的に国が戦争に突入し、あるいは巻き込まれる場合には適切な情報能力の欠如があることが多いのは史実が明らかにしている通りです。国の政策判断において情報がいかに重要か、敗戦と多くの犠牲から我が国が得た教訓の最大のものはそれであったはずです。
今現在の我が国の安全保障にとって最も大事なこと。それは中国人民解放軍の軍事能力と中国共産党の意図を正確に把握すること。さらには中国の国内情勢により「意図」は変化するので、社会経済情勢も正確にとらえること。そしてアメリカのコミットメントもアメリカの国内事情、具体的には世論と財政状況の影響を受ける可能性があるので、その点を踏まえ緊密なコミュニケーションを常に維持すること。外的リスクという点ではこの3つが最重要課題です。
世界的にも最も深刻な脅威である二つの国(中国、北朝鮮)に隣接する我が国の安全を護る。人口減少と国際競争という大きな困難に立ち向かうべく、経済政策・構造改革を内政では断行せねばなりませんが、ここに書かせていただいた点も今の政治に課された、もう一つの大きな挑戦です。特に今後安全保障環境が不安定化する可能性もささやかれていますので、しっかり取り組んでまいる所存です。(おわり)
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