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2006-09-21 00:00
非伝統的安全保障をASEAN+3で議論するのは疑問
西原 正
平和・安全保障研究所理事長
「第4回NEAT総会出席の所感(メモ)」を読みましたが、第4回NEAT総会の傘の下には6つの作業部会があり、その1つに「東アジア共同体構築の全体構造―非伝統的安全保障と環境協力」という作業部会があることを知りました。このことについて私には、次の2つの大きな問題があるように思います。
第1は、非伝統的安全保障の協力仕組みを、ASEAN+3(APT)の枠内で議論する意味がどれだけあるでしょうか。たとえば、2004年のスマトラ沖の大地震の折、インドネシアへの支援に実際に動いたのは、日本以外では、米国、オーストラリアなどのAPT以外の国々です。イスラム過激派によるテロ対策に多くの情報を提供しているのは米国です。少し古くなりますが、ベトナム戦争後のインドシナ難民を最も多く受け入れたのは米国やオーストラリアです。このように非伝統的安全保障の協力仕組みをAPTだけで実際に出来るのか、大きな疑問です。
第2に、このテーマはすでにASEANやアセアン地域フォーラム(ARF)でも議論されています。特にARFは安全保障協力を議論する中で非伝統的安全保障を大きく扱ってきた訳ですから、これをAPTで改めて議論するのは、作業時間と精力そして財政の面での重複になります。もちろんARFとAPTとは加盟国が異なるのですが、上述しましたようにARF枠内でするのがより適切です。
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