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2013-09-05 00:00
(連載)消費税の税率を引き上げる目的とは?(1)
鈴木 馨祐
衆議院議員
消費税の税率引き上げを巡っての議論が一部で起きています。議論になるような経済状況・環境ではないと私は個人的には思っていますが、それはそれとして、ここで一度整理しておかねばならないのが、何の目的で消費税の引き上げを行うか、という点です。
3党合意の経緯はもちろん尊重せねばなりませんが、今我が国として何故消費税の税率の引き上げをしなくてはならないのか、その点の議論があまり行われていない印象を受けています。ここを明確にしないと、最悪の場合、消費税の引き上げがバラマキの財源とされかねません。
消費税の税率を引き上げる目的は、可能性としておそらく次の4つに集約されるのではないかと思われます。(1)年金医療等の社会保障費の増加に伴い財源が必要なため、(2)政府の支出全般の増加を賄う財源が必要なため、(3)長期金利が高騰し利払い費が膨らむのを防ぐため、(4)少子高齢化・グローバル化に伴い経済競争力を維持するため直間比率の是正(頑張って稼いでいる個人や企業に負担が集中してきた所得税・法人税中心の税制から消費税中心の税制への転換)が必要なため。
あえて単純化していえば、この(1)(2)はいわば「大きな政府」路線の増税、(3)(4)は「大きな政府」への路線変更を伴わない増税、ということができます。今の状況を客観的に見て、消費増税分がバラマキの財源となってしまう可能性が高い(2)は論外として、(1)、(2)、(3)どれもがある程度の正統性がある増税根拠と思われます。そして、3党合意の結果としての今回の消費税率の引き上げは、(1)がそのうちの最重点課題として合意されました。(つづく)
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