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2013-03-18 00:00
チャック・ヘーゲル国防長官就任へ
川上 高司
拓殖大学教授
承認が遅れていたヘーゲル国防長官の上院での投票が2月26日ようやく行われ、賛成58、反対41という結果をもって、ヘーゲルは承認された。さっそく27日には国防総省で長官として初めての演説を行った。15分という短い演説ではあったが、今後のアメリカの外交政策の方向性を示す重要な内容が、さりげなく盛り込まれていた。
その中でまず、「アメリカは世界の問題に関与はしていくが世界を支配しようとは考えていない。アメリカや同盟国の利害のために同盟国と協調して賢く対処していく。古い同盟関係を仕切り直して新しい同盟関係を構築していきたい」と、 力のごり押しとアメリカの価値観を押しつけるような外交を否定し、「同盟こそ重要」と協調主義によるスマートな外交を提唱した。そして「私は正直で率直でいようと思う。だからみなさんもそうあって欲しい」と呼びかけた。さらに退役軍人や軍人の家族を大事にすること、軍の中での同性愛者の権利についても配慮をすることを約束したが、オバマ大統領のように決して演説が上手とはいえないがその率直な語り口には、控えめだが底に秘めた信念を感じさせる演説だった。
ヘーゲル承認のニュースと演説はロシアや中国のメディアでも大きく取り上げられて、その注目の高さが伺えた。ヘーゲルの承認が難航したのとは対照的に財務長官に指名されていたジェイコブ・ルーの承認は圧倒的多数で難なく承認され、新たな財務長官が誕生した。ルーは今後予算をめぐって議会とうまくやっていかなくてはならない。
そしてまた一人指名が難航していたのが、CIA長官候補のジョン・ブレナンである。承認投票が突然延期になったのだがその理由は明らかにされていない。問題になった「暗殺リスト」の提出を政権が拒否したからだとの憶測が飛びかっているが、真相はわからない。いずれにしても国防長官承認によってようやくオバマ4人組が完成した。これからにおおいに期待したい。
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