ホーム
新規
投稿
検索
検索
お問合わせ
本文を修正後、投稿パスワードを入力し、「確認画面を表示する」ボタンをクリックして下さい。
2013-02-13 00:00
チーム・オバマの「合衆国再生」を見守りたい
川上 高司
拓殖大学教授
1月21日、オバマ大統領の2期目の就任式が行われた。4年前の熱狂は今回は見受けられず、観客も180万人にとどまって前回に比べて静かな就任式となった。オバマ大統領は前回は心なしか終始緊張感に被われた表情だったが、今回は逆に式典の間笑みが絶えることがなくリラックスした余裕あふれる立ち振る舞いだったようだ。心底就任式を楽しんでいるという表情だった。
その就任演説は前回ではアメリカの危機を訴えて団結をアピールした。独立戦争時代の危機に瀕したときのアメリカ市民の勇気を引用して人々に立ち上がることを訴えた。まさにアメリカの危機にあった2009年当時の人々の気持ちにふさわしい演説だった。
今回は「人は生まれながらにして平等である」という独立宣言で最も有名な一文を何度も引用して建国の理念に立ち返ることを訴えた。独立後新しい国家建設をめざした建国の父たちになぞらえるかのように、危機が去ったのちの次なる目標である理想の国の建設、合衆国の再生にむかっていくことを訴え、「建国の父たちがなしえたことを、今我々は取り組まなくてはならない」と演説で述べた。そして「いち市民としてこの国のとるべき道を決めるのは我々である」と演説をしめくくった。危機は去った、さあ理想の国をめざそうとオバマ大統領は宣言したのである。
国民のオバマ大統領に対する評価は、昨年の大統領選挙で当選して以来上昇傾向にある。当選直後の支持率は50%前後だったが、今では52.4%とじわじわと上がっている。昨年の小学校での銃乱射事件を受けての銃規制や財政の崖の回避などの待ったなしの問題への対応が評価されていることが伺える。今後閣僚が入れ替わって新しいチームが作られる。次のチームは顔ぶれからみれば老練で実務に長けた政治家の集まりである。このチーム・オバマの「合衆国再生」を見守っていきたい。
投稿パスワード
本人確認のため投稿時のパスワードを入力して下さい。
パスワードをお忘れの方は
こちら
からお問い合わせください
確認画面を表示する
記事一覧へ戻る
東アジア共同体評議会