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2006-07-18 00:00
米中による世界共同管理論の台頭:再論
叶芳和
評論家
7月14日の朝日川柳に「政治でも決定力に欠ける国」(選者の言葉「サッカー同様」)とあった。同日の朝日新聞1面トップ記事は「北朝鮮制裁 決議案の修正 政府検討」。(こういう川柳もあった「ミサイルを迎え撃つのは評論家」これも面白い)。日本の国際政治力は地に落ちている。川柳の作者はそのことに気づいているが、政府と国民は?
日本政府の発表はまるで「大本営発表」でした。マスコミもことの本質がどこまで分っていての報道だったのか。怖いというか、危ない社会になってきましたね。北朝鮮問題で、米国は中国の影響力に期待しているのであって、日本に何か役割を期待したのでしょうか。北朝鮮制裁につながる国連憲章7章は、結局、削除された。最初の頃から、米国の姿勢にはそれが見え見えでしたね。あとは日本をなだめたり、日本の顔を立てるための舞台装置作りだけ。米国の本音は別。米国が日本に語りかける言葉を追っていると、それが分る。
日本政府首脳の発言はこの敗北を覆い隠すための強がりに終始。マスコミもそれがどこまで分っていての報道だったのか。こんな外交をしていて、日本のゆくえは大丈夫でしょうか。中国と米国は戦略的パートナーシップを結びつつある。確かに日本と米国は仲良しだが、米中も蜜月時代である。複眼的にものを見る能力を付けておかないと、日本は超巨大ニクソン・ショックに襲われる事になるのではないか。複眼的視野を否定すると、世界から孤立し、独り戦前に走っていく危険がある。
日本は前にも、国連安保理常任国入りで主張が通らなかった。中国に気兼ねして、アジアでは日本の言い分を聞く国がいない。今回の制裁決議の不発(国連憲章7章削除)は、2度目の失態である。日本の国際社会における発言力は、何故かくまで低下したのであろうか。
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