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2006-06-29 00:00
東アジア共同体などありえない
四条秀雄
不動産業
昨日(6月28日)付けの「CEACコラム」に掲載されている進藤栄一氏の論考「21世紀情報革命が促す東アジア共同体」に関連して、私の所論を下記のとおり表明いたします。
東アジア共同体を設立することは、日本に「第二北海道」や「第二山陰」を追加するようなものです。北海道や山陰は、通貨を分離して円に対して切り下げれば、日本から工場等の投資がなされて、(賃金は下がりますが)失業からは逃れられるでしょう。日本は、外国人労働者の受け入れを拒否しているので、日本国外から日本への移住はできません。しかし、北海道や山陰は、言語的・文化的・安全保障的な様々な理由から「円の共同体」に属しているため、労働移動である出稼ぎや国内分配である公共事業と(不満ではあるが失業)を受け入れているわけです。
また、ユーロ圏に属した旧東ドイツ地域と、まだ非ユーロ圏の東欧の比較も同じ実例を提供します。東ドイツ地域は北海道や山陰と同じで、失業に苦しんでいますが、他方東欧は高度成長を謳歌しています。
このように、常識的論理的に考えると、東アジア共同体などありえないのです。日本政府内には、東アジア共同体という非現実的な空想路線を取るグループとFTAよりもEPAを発想した現実的合理的なグループが存在しているようにみえます。後者のグループが、日本の針路を正しく選択してくれることを切に望みます。
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