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2006-06-09 00:00
連載投稿(1)日本の大陸進出は領土拡大と資源獲得が目的
吉田春樹
吉田経済産業ラボ代表取締役
6月3日中村将史さんから、6月7日佐伯良子さんから、ご意見をいただきました。ありがとうございました。「あの戦争」に対する理解を深めるために、再度私の考えを述べます。少々長い文章になるため、2回にわたる連載投稿となることをお許しください。なお、私はこの夏から、現在執筆中の本を含め今後の評論活動の中で「あの戦争」については新しい呼称(未定)を使っていくつもりです。
さて、本論に入ります。私は、第2次世界大戦は、ヨーロッパ、アジア(厳密に言えば東アジア)、太平洋(厳密に言えば西太平洋)と、ほぼ世界的規模で展開された戦争であると考えます。その内容は、米欧(ソ連を含む)などの先進国による領土の帝国主義的分割がほぼ終了した後に、後れた資本主義国である日、独、伊の枢軸国3カ国が先進国などに仕掛けた戦争であると理解しています。戦場は、ヨーロッパと東アジア・西太平洋とに分かれます。ただし、ユーラシア大陸の巨大国家ソ連は、両方にまたがっています。
ヨーロッパにおいては、第1次大戦の敗戦国ドイツが、終戦処理であるヴェルサイユ条約の懲罰的厳しさに耐え切れずにナチズムに走り、周辺国に侵略を始めました。この時のドイツは、現代風に表現すれば切れたのです。一方、アジアでは帝国主義的分割がまだ未成熟ななかで、日本が中国に侵略を始めたところから戦争に入りました。私は、1937年の日中戦争勃発を第2次世界大戦の始期(通説は1939年のドイツのポーランド侵入)と考え、日中戦争といわゆる太平洋戦争(1941~45年)とは、一連の戦争であったと思っています。なお、歴史を遡って日本がそもそも朝鮮半島を含め中国大陸への進出を始めたのは、いわゆる帝国主義的領土拡大と資源獲得が目的でした。(つづく)
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