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2011-05-11 00:00
菅政権は存続する公算が高い
吉田 重信
国際問題研究家
本欄ほかで展開されている、政局の動向に関する日ごろの杉浦正章氏の分析の鋭さには、改めて敬意を表したいが、「菅政権の退陣は必至」との同氏の最近の観測には違和感を抱く。筆者の見方は、杉浦氏の観察と違って、むしろ政局のイニシアティブは、もっぱら菅首相が握っており、菅首相はかなり成功していると考えるからである。
たとえば、「大連立政権」という餌をみせつつ、谷垣自民党総裁と同党内部を混乱させることを狙っての巧妙な働きかけ、復興対策邁に邁進するように見せかけるパフォーマンス、最近では、浜岡原発の運行停止を要請する「勇断の指導者」としてのパフォーマンスなどに、菅首相のしたたかな政治的技量を見た思いがする。
演技力は、米国のオバマ大統領(演説が巧み)や中国の温家宝首相(テレビでの泣き笑い演技が好評)の例を引くまでもなく、政治家に必要とされる素質のひとつである。
他方、菅首相に反対する勢力は、相対的には弱体であり、強力な「鬼」になれるような人材はいない。菅首相には、間もなくサミットで派手な演技を披露する機会が与えられ、その成果を踏まえて帰国すれば、国会の審議期間は終了する。結局、菅政権は巧く逃げ切る公算が強い。菅首相としては「民意は、菅政権が引き続き復興対策の指揮をとることを支持している」と自負しているようにうかがわれる。
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