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2006-05-21 00:00
東アジア文化ネットワークにほしい弱者の視点
佐藤まり子
農協職員
青木保教授は昨年12月13日のコラム「『東アジア共同体』可能か:自立的な枠組み画期的」の中で、「アニメ、漫画、映画の分野で見られるように、80年代以降に各国に登場してきた都市中間層が、相互乗り入れ的な文化交流の担い手となり、東アジア共同体の基盤となる共通項を築いていくだろう。日本はこの社会層を育て、『一緒にやろう』と呼びかける役割を果たすべきだ」と主張されています。
確かに「共通性を見出し、共通項を増やしていく」ことは重要であり、そのための文化交流の担い手として「都市中間層」に期待をかけるのも当然ですが、ここで私が提案したいと思うもう一つのアングルは、弱者の視点です。日本国内でも農村や過疎地が抱える問題の解決を目指して、地域に根差した文化活動が行われています。都市でも障害者・高齢者を対象とした文化活動が地道に行われています。「都市中間層」というと、途上国ではエリート層であり、勝者・強者だと思います。かれらの視点だけでなく、敢えてそこからはみ出した層にも目を向けて、そこから文化の多様性を汲み取ることを提案したいのです。日本はこうした文化活動や実践の歴史的な蓄積を多くもっています。それを東アジア全体の文化的ネットワークとして形成し、発展させてゆくリーダーシップをとってはどうでしょうか。
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