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2010-11-11 00:00
グローバル化世界における日本の未来
四条 秀雄
不動産業
グローバル化する世界において、日本はどのような未来を志向すべきか。成長を志向するか?安定を志向するか?それが問われている。小泉時代までで成長路線のほとんどはテストされ、すべて要求を満たさなかった。成長路線は捨てるべきである。「いかに安定的に衰退するか?」をこそ、われわれは将来の日本の課題とすべきだ。その為には、深尾光洋氏の言うようなマイナス金利の発想があってもよい。これを安定化にどう役立てるか?
そこで「韓国の国家戦略をどう見るか?」だが、国家において最も重要な資産は、国民と領土と言語だ。韓国のFTA戦略は、言語を英語と韓国語に二重化して、韓国を実質的に英語圏に従属させるという戦略だ。これでは、韓国は、将来的に国内と国外で難しい問題を抱え込むことになり、最終的には国民国家として消滅するか、混乱した失敗国家もになるか、そのどちらかに行き着くだろう。日本は、漢字を取り入れて発達した日本語に、さらに西洋の批判的思考の文化を取り入れて、良質な資産として残す道を選ぶべきだ。
さて「中国の隆盛にどう対応すべきか?」だが、他の発展途上国と同様に、中国もまた欧米文化と自国文化の内的な衝突を経験することになるだろう。特に英語圏で育った中国人と自国で育った中国人が争う過程が生じるだろう。これに巻き込まれないことが、日本の課題だ。
最後に「グローバリズムや自由化をどう考えるか?」であるが、西洋の文明、特にアメリカの文明は、グローバリズムと自由化の歴史そのものである。対外的に積極的に拡張し、世界的な自由化を求めつつ、対内的には国内の統一や調和を維持するのが理想だが、どんな帝国もその両立に歴史的に失敗している。長い平和を経験したのは、キリスト教の言葉で人々の内面を律したローマ帝国と漢字という表意文字の安定性で人々の思考を律した中華帝国だけだ。この二つの帝国だけが、大衆の思考を制御する手段をもった帝国だった。そのローマ帝国と中華帝国でさえ、最後は内乱で崩壊している。現在は、西洋文明が世界中に行き渡った状態であり、グローバル化世界がピークに達した状態だ。これから様々な混乱と内部崩壊の芽が出てくるだろう。宗教による規律はもう期待できない。欧米文化圏は衰弱傾向にあることを見抜く必要がある。日本はそれに追随するのではなく、独自の守りに入るべきである。
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